転換→押し戻り→再開で考える実践的な見方
CHoCHやBOSを見つけると
- 「トレンドが変わった」
- 「このまま伸びそう」
- 「今がエントリーのタイミングかもしれない」
と考えたくなることがあります。
ただ、実際のチャートでは、CHoCHやBOSが出た直後ほど、一旦価格が押し戻されることも少なくありません。
そのまま飛び乗ると、方向自体は合っていても、結果的に高値掴み・安値掴みになってしまうことがあります。
私自身、これまでチャートを見てきた中で特に感じているのは、CHoCHやBOSは「出たかどうか」だけでなく、「どこで出たのか」が非常に重要だということです。
この記事では
CHoCH・BOS = そのままエントリー
ではなく
転換 → 押し戻り → 再開
という流れで相場を見る考え方を、実際のチャート例とあわせて整理していきます。
CHoCH・BOSは「方向を見るための情報」
まず前提として、CHoCHやBOSはとても有効な情報です。
- CHoCH は、それまでの値動きに変化が出てきたこと
- BOS は、その後の構造更新や継続
を見るうえで役立ちます。
ただし、ここで大事なのは
CHoCHやBOSが出た場所 = そのまま入る場所
とは限らない、ということです。
なぜなら、CHoCHやBOSが確定する頃には、すでに価格がある程度動いていることが多いからです。
その結果、ブレイクした直後の場所が
- 直近高値・安値
- Order Block
- 上位足のサポート・レジスタンス
- 他のトレーダーの利確が入りやすい価格帯
と重なっていることがあります。
つまり、構造は正しく見えていても、エントリー位置としては遅いことがあるわけです。
なぜCHoCH・BOS直後に飛び乗ると危険なのか
例えば上方向のCHoCHが出たとします。
その瞬間だけを見ると
下落が終わって、上昇に転じた
ように見えます。
ですが、実際にはその直後に一旦押し戻されることがよくあります。
私の感覚では、その理由は主に次のようなものです。
- CHoCHやBOSが確定した価格帯が、ちょうど利確されやすい場所になっている
- その価格帯が、上位足ではサポレジとして意識されやすい
- 確定までにすでに価格が伸びていて、追いかける形になっている
このため
CHoCHが出た → すぐ買うBOSが出た → そのまま追いかける
という判断は、思った以上に危険です。
私が重視しているのは、CHoCHやBOSを見てすぐ入ることではなく
構造が変わったあと、どこまで押すのかその押しから再び動き出すのか
を見ることです。
【チャート例】CHoCHが出てもすぐには入らない
ここからは、実際のチャートを例に見てみます。
執行足のチャート

このチャートでは、黄色で囲った位置にCHoCH▲が出ています。
ここだけを見ると
上方向へ構造が変わった
ここから買いを考えたい
と思いたくなる場面です。
ですが、実際にはこのCHoCHのすぐ上にレジスタンスとなり得るOrder Block帯があり、価格はそこに反応して一旦下落しています。
つまり、CHoCHそのものは上方向への変化を示していても、その場所で飛び乗るとすぐに逆行を受けやすい局面だったということです。
その後、価格は押し戻されますが、今度は赤色で見ていた局面で
- 執行足の長期MA
- サポートとなり得るOrder Block
が重なる位置まで戻してきています。
ここは先ほどとは逆に、下げ止まりを意識しやすい価格帯です。
実際にこの付近から反転し、再び上昇へ向かい、その後はBOS▲を伴って上昇を続けています。
この流れを見ると
- CHoCHで転換を確認
↓ - すぐには入らず、押し戻りを待つ
↓ - 反応しやすい価格帯で下げ止まりを確認
↓ - 再開後にBOSで構造更新
という形になっています。
これが、私が考える
転換 → 押し戻り → 再開
の基本イメージです。
上位足のチャート

次に、同じ局面を上位足側から見ると、水色で囲った位置に注目しています。
執行足ではBOS▲を伴いながら上昇が続いているため、流れだけ見ればまだ上に伸びそうに感じます。
ただ、上位足で見ると、この場所には抵抗帯となり得るOrder Blockがあります。
つまり、執行足では順調に見えていても、上位足では
重要な抵抗帯まで戻してきた
とも見えるわけです。
そして実際に、この価格帯で上昇が抑えられ、その後は下降方向への転換につながっています。
この例から分かるのは
執行足だけ見れば買いたくなる局面でも、上位足まで見ると飛び乗りたくない局面がある
ということです。
このチャート例から分かること
この2枚のチャートで伝えたいのは、単に
「CHoCHやBOSだけではダメ」
という話ではありません。
本当に見たいのは、次の流れです。
- CHoCHやBOSがどこで出たのか
- その先に抵抗帯や支持帯があるのか
- 一旦押し戻されるのか
- 押し戻された先で、どこが反応しやすいのか
- そこから再び元の方向へ動き出すのか
CHoCHやBOSは、あくまで構造の変化を知るための情報です。
エントリー位置まで決めてくれるものではありません。
私の感覚では
CHoCH・BOSは方向を見るエントリー位置は価格帯との関係を見る
という考え方がしっくりきています。
高値掴み・安値掴みを減らすために見たい4つのポイント
ここまでを踏まえると、実際のエントリー前に確認したいポイントは4つに絞れます。
そのマークが出た価格帯が
- 直近高値・安値
- Order Block
- 上位足のサポレジ
- 利確が入りやすそうな場所
と重なっていないかを見ます。
ブレイクしたからそのまま伸びる、と決めつけず、
まずは一旦押すのかどうかを見ます。
長期MAやOrder Blockなど、反発・反落しやすい場所まで戻しているかを確認します。
押したあとに、もう一度優位方向へ動き始めているか。
ここが確認できると、飛び乗りではなく、根拠を持って見やすくなります。
DowWave Markerで重視していること
私が開発しているDowWave Marker(DWM)でも、CHoCHやBOSを単純な売買サインとして扱うことは目的にしていません。
DowWave Marker(DWM)では
- CHoCH(Change of Character)
- BOS(Break of Structure)
- 執行足・上位足の構造
- 移動平均線(Moving Average)
- Order Block
- FVG(Fair Value Gap)
- CRT(Candle RangeTheory)
- CET(オリジナルサイン)
などを組み合わせて、今の相場がどの段階にいるのかを整理しやすくすることを重視しています。
今回のチャート例でも
- CHoCHで転換を確認
- Order Blockで一旦反応
- 押し戻り
- 長期MA+Order Blockで反転
- BOSで再開
- 上位足のOrder Blockで再び反応
という流れを、チャート上で立体的に見ることができます。
特にCETも、「ここで入れば勝てる」という断定的なサインではなく、エントリーを検討する準備局面として考えています。
相場の未来を確実に当てることはできないからこそ
相場構造 → 押し・戻り → トレンド再開
という流れの中で、今どこにいるのかを整理することが大切だと考えています。
まとめ
CHoCHやBOSは、相場構造を読むうえでとても役立つ情報です。
ただし、それを見た瞬間にそのままエントリーすると、高値掴み・安値掴みにつながることがあります。
今回のチャート例でも
- CHoCHの直後はOrder Blockで反応して押し戻された
- 押した先では長期MAとOrder Blockが支えになった
- その後はBOSを伴って上昇した
- さらに上位足ではOrder Blockが抵抗となり、下降転換の要因になった
という流れが確認できました。
大切なのは
CHoCHやBOSが出たかどうかだけではなくどこで出て、その後どう動いたかまで見ることです。
私自身は、相場を見るときに
転換 → 押し戻り → 再開
という流れを意識することで、飛び乗りを減らし、より落ち着いて局面を見られるようになりました。
DowWave Markerを実際のチャートで確認できます
DowWave Marker(DWM)では、CHoCH・BOSをはじめ、Order BlockやFVG、CRT、CET、執行足・上位足の構造などをチャート上でまとめて確認できます。
今回の記事で紹介したような
- CHoCHやBOSがどこで出たのか
- その先に抵抗・支持となる価格帯があるのか
- 押し戻りのあとに再開しているのか
といった見方も、実際のチャートで確認できます。
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